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Van Halen

 コロナ、豪雨災害、首相交代など色々なことがあった令和2年の暑かった夏もいつのまにか秋日和が続き過ごしやすい季節となった。コロナはひと頃のような危機感はやや希薄となってきたが、いやいや今現在県内の新型コロナ感染者数は山陽小野田市、宇部市が半数以上を占めているといった状況である。新型コロナのワクチンもまだすぐ手に入れる事が困難であり、今冬はインフルエンザとの鑑別も含め妊婦さんはしっかりとした感染対策が必要である。
 かくいう自分もハイリスクに分類されるので感染にはこれまで通り注意しつつ生活しているつもりである。といいつつ体調はというと最近は治療後の副作用への対応の仕方が少し分かったので今までになく良好で診療も順調にこなせる、楽しい。加藤先生と僕と協力して診療することで病院自体かなり充実してきている。加藤先生の不妊診療も徐々に軌道に乗ってきており、こちらも徐々に拡大していくよう進めていく予定。うん、たのしい。しばらくこのままがいい。 
と書いていたら、先日エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなったとの訃報!
大変なショックである。
 Van Halenはそれまでの自分が聴いていたロックとは違うハードロックというジャンルを脳髄までたたき込んでくれた心に残るバンドである。
初めて出会ったアルバム「1984」のインパクトは非常に強く、当時の「Jump」のMTV映像と相まって大いに心を奪われた。また「Jump」とともに「Panama」では酒をあおりながらロープにつり下げられたり、「Hot for teacher」ではきれいなお姉さんが机上を闊歩したりして「これがハードロックか!」と感心したものである。(まねはしなかったが)
 Van Halenといえばやはりエディがにこにこと笑いながらとてつもないギターテクを見せるところであろう。
その後アルバム全部借りてきて聞き、デイブ・リーロスからサミー・ヘイガーに交代した後もその音楽を追い続け、病気がささやかれ始め心配していたが少し前にネットで元気な姿を見せていたのに・・・病気と闘う同じもの同士としても(だいぶ格が違うが)本当に残念である。
さあ、しばらくはどっぷりとVan Halenに浸ろう。

退院1ヶ月とのど

 安倍首相から菅首相へとバトンタッチされ、台風も大過なくコロナも少し下火になってきたなあと思っていると最近なんだか朝夕が涼しい。
どうやら秋になってきたようだ。
 
 退院して約1ヶ月。引きこもり状態であることは退院後も相変わらずだがそれでも入院に比べればとても自由な生活を満喫している。体調はもう手術前に戻ってきたし,食べるものもおいしいので体重も戻ってきた。(そろそろ注意か)とは言ってもまた術後治療は再開され今後も通院しながら当分続けていくので診療全部自分でやるなんてとても無理。調子が悪い日は加藤先生に任せるし、引き続き焦らずいくことにしている。
 
 自分の体調が良いかどうかのバロメーターはのどの調子で判定している。
昨年病気が分かった初期の頃は身体はぼろぼろで声もかすかす。元々滑舌が悪いのと声が小さいので聞き取りづらいとよく言われるが体調が悪くなるとさらにひどくなり、これに声のかすれが加わるのでこの頃は自分でもどうかと思うくらいひどかった。治療が始まり体調が戻るにつれ徐々に低空飛行ながら安定し、手術後どうなるかとも思ったが今は診療していていても声は出ているし患者さんへの説明なども良く伝わってると思う。
 自分の声は男性の中でも高い方だが甲高いわけではないらしく癒し声だと言われる事もあるが(僕がいったんじゃないです)ただ調子が出てくると早口になってしまうので困る。(せっかち)分かりにくいところあったら聞き返して下さい。
 こんなのどの調子が良いときに歌うと声に張りとのびがあってとても良いんだけどコロナで歌いに行けないのが残念。
まあこの調子でしばらくいこう。
 
 前回もブログに書きましたがその後も外来でブログで僕の病状を知りましたと心配して下る方がほんとに多くおられ恐縮しきりです。ありがとうございます。

玄関の花

 先日の台風、怖かったですね。少し予想よりも勢力が弱くなって助かりました。
しま産婦人科のエントランスを秋らしくしました。
街中の銀杏の樹が塩害のため茶色くなってかわいそうでした。これから黄色に色付いてキレイな姿を見せてくれるはずだったのに…。残念です。
 秋らしくなって涼しくなりました。風邪などひかれませんように体調管理しっかりお願いします。
それでは次回もお楽しみに…。
 

退院しました……

 え〜報告ですがなんとかお盆頃に退院しました。
「あらもう2週間前じゃない,早く教えてよ〜」
と思う方もおられるかもしれませんが,実は管を残して仮退院してまして……ようやく最近無事に抜けたとこなんです。
主治医やスタッフの方に色々わがまま言って申し訳なかったのですが皆さん良くしていただいて今回無事報告できたたという感じです。もちろん管理はしっかりしてもらっているので経過は順調です。
 そして退院後すぐより早速診療を再開してます。といってもみんなから口を酸っぱくして
「まだ安静にしなさい!」っといわれているので、ちゃんと体調はみながら「これはリハビリだから」と言い訳しながら本当にちょっとずつ外来、お産に付いたりしています。
でもやっぱりいい!病院にいるといるだけで気持ちがしゃんとする。少し動くだけで疲れるけどいるだけで安心する。
なにより患者さんに会えてうれしい。患者さんの方から逆に「おめでとうございます」とか「良かったですね」といわれると色々ご心配をおかけしたようで恥ずかしいけどうれしいです。
まだこれからも治療はありますが、細く長く診療はしていきますのでよろしくお願いします。
 
 このブログ見ましたとかこれで病気のこととか入院を知りましたと多くの方から言っていただきました。相変わらずのほんわかしたブログで申し訳ありませんがこれもぼちぼち続けていきます。
加藤先生も書いてくれると思います。
 
 さてこのブログをあげようと思っていたら安倍総理大臣が以前からの病気が再発して緊急辞任のニュース!
山口県出身の首相として長期政権を担ってこられていたが、やはり病気を抱え身体の相談しながらの両立は大変だったと思います。僕も多少似たような状況に置かれた身として(大分違いますが)その大変さはよく分かります。辞任については本当に苦渋の決断だったのだと思いますが、まずはしっかり治療に専念されて下さい。

入院の日々 part2

 さてさてまだ入院中である。
前回ブログから間もないので「まさかこれは何かあったのでは?」
と思われる人もおられるかもしれないが、いえ、暇なだけです。
 
やっと最近になって暇だと思える程度に身体の調子が良い日が増えてきということであり、
「そんなに暇ならもうすぐ退院か」と言えばそうはいかない。
というのもまだ身体に管が入っててこのままじゃまだ帰れないんです。
 
何かしたいんだが出歩こうにもコロナの影響で院内から出られず、かといって誰も面会にも来てもらえず。特に最近コロナ感染者増加でさらに病院の面会が厳重になってしまっており、さらに面会が厳しくなってしまった。
読みたい本もなかなか手に入らず、本も持ってきたが集中力が落ちててなかなか読む気にならない。しょうが無いから音楽聴いて何となく過ごす。
そうしてたら最近テレビを以前よりたくさん見るようになってしまった。
家ではニュースと気に入った番組少し撮りため一気に見たり、後は動画配信サービスのドラマをみていたが、入院中は気力、体力が無いのではまって長時間見る気になれない。
おのずとニュース、ドラマやバラエティ番組を適当にばらで見ている。
しばらく見てなかったけど色々やってるんだな。「へえ、最近こんな番組もあるのか」となかなか新鮮ではある。
 
 その中にあってこの入院中割とはまったのがNHK朝の連続テレビ小説だ。
これまでの人生でこの番組はほとんど意識したことがなかった。そもそもこの時間帯は見られない。しかも15分しかないので録り溜めてみる気にもならないし、またシリーズが長い。
でも入院してると8時に食事が出てくるので自然その間動けず、テレビを見るとちょうど始まる。15分で終わるので食事の間でちょうど見られる。
何となく見始めてみると毎回15分の間でも飽きさせないよう展開が早く、引きがうまい。しばらく見ていくうちに主人公たちに感情移入してしまい次々起こる展開に一喜一憂して先が気になる。気がつくと話に引き込まれて毎日ずっと見てる。なるほどこれはおもしろい。
 
昔産婦人科に入局してすぐ出張病院の婦人科病棟で仕事していたとき
毎朝患者さんのところに挨拶に行っていた。あるとき食事の時間ならみんないるはずだからと部屋に行く。
「〜さん、調子どうですか?」しかし「は〜大丈夫です・・・」ん?いつもは話し好きの人なのに生返事。話を続けようにもそんな感じで気もそぞろ。よくみると患者さんの視線はずっとテレビから微動だにしていない。周りを見渡すとほぼみんなテレビに釘付け。
「あ〜、連続テレビ小説がある時間は行っても話は無理なんだな。」
そんなにみんな見るものなんだとその時初めて知った。特にその頃の方が婦人科も入院期間長かったし時代的なものもあるのかはまり度は今よりすごかったように思う。
でもシリーズによっては間違ってその時間帯に行っても患者さんは普通に応対してくれるので「あ〜、今回のシリーズはおもしろくないんだな」と病棟でだいたいの視聴率が分かったものである。毎日続く入院生活になかでほんのひととき違う世界の中に浸れる幸せな時間なのかもしれない。
自分も今同じ事を経験している。この病気や入院してからこんな風に幸せを感じる規模がどんどん小さくなっていくが案外幸福ってこういうことかもしれない。

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