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携帯電話

 さあ今日もジムに行こう。さあ着いた早速準備しよう、と思ったら携帯を忘れてる!こりゃいかんと慌てて取りに戻った。開業してからは常に連絡がつくことが重要なので注意しなければ。でも、どこでも連絡つくなんて便利になったもんだ。
 まだ自分が医学生の頃、産婦人科の実習は必ず一回は経腟分娩に立ち会うのがノルマだった。一回のお産に一人しかつけなかったから、昼間だけだと全員当たれない、というわけでその当時は携帯なんて誰も持っていなかったからポケベルを持たされ、夜にお産があれば呼ばれる体制になっていた。その頃の自分はポケベルも持ち慣れていなかったので、いつなるか、ちゃんと電源入っているか、音量0にしていないかどきどきしながら待ってた。その後産婦人科に入局し、程なくして携帯電話が普及しはじめ、自分も携帯電話を持つようになった。そして自分が教育連絡主任として教える立場になる頃には、さすがに学生でも全員携帯を持つようになり、ポケベルはやめてしまった。
 学生が実習に来るとお産に当たる順番をまず決めて、名前と携帯番号を順番に書かせて、病棟の電話機の横に貼っておく。お産の時は上から順番に携帯へ電話する。ポケベルの頃はその学生が病院に来るまでどうなっているのか状況が分からないので、なかなか来ないと心配もしていたが、携帯はとりあえず電話に出てくれれば話ができるから便利。でも起きれなかったり、寝ぼけてたり・・・ひどいのになると連絡はついたのに来れませんと言ってきたり。学生が起きれないのは今も昔も変わらない。そういう自分もポケベルで呼ばれて行ったときにはもう赤ちゃんは出ていて、主治医の先生が最後の診察しているところだったが・・・

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