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退院しました……

 え〜報告ですがなんとかお盆頃に退院しました。
「あらもう2週間前じゃない,早く教えてよ〜」
と思う方もおられるかもしれませんが,実は管を残して仮退院してまして……ようやく最近無事に抜けたとこなんです。
主治医やスタッフの方に色々わがまま言って申し訳なかったのですが皆さん良くしていただいて今回無事報告できたたという感じです。もちろん管理はしっかりしてもらっているので経過は順調です。
 そして退院後すぐより早速診療を再開してます。といってもみんなから口を酸っぱくして
「まだ安静にしなさい!」っといわれているので、ちゃんと体調はみながら「これはリハビリだから」と言い訳しながら本当にちょっとずつ外来、お産に付いたりしています。
でもやっぱりいい!病院にいるといるだけで気持ちがしゃんとする。少し動くだけで疲れるけどいるだけで安心する。
なにより患者さんに会えてうれしい。患者さんの方から逆に「おめでとうございます」とか「良かったですね」といわれると色々ご心配をおかけしたようで恥ずかしいけどうれしいです。
まだこれからも治療はありますが、細く長く診療はしていきますのでよろしくお願いします。
 
 このブログ見ましたとかこれで病気のこととか入院を知りましたと多くの方から言っていただきました。相変わらずのほんわかしたブログで申し訳ありませんがこれもぼちぼち続けていきます。
加藤先生も書いてくれると思います。
 
 さてこのブログをあげようと思っていたら安倍総理大臣が以前からの病気が再発して緊急辞任のニュース!
山口県出身の首相として長期政権を担ってこられていたが、やはり病気を抱え身体の相談しながらの両立は大変だったと思います。僕も多少似たような状況に置かれた身として(大分違いますが)その大変さはよく分かります。辞任については本当に苦渋の決断だったのだと思いますが、まずはしっかり治療に専念されて下さい。

入院の日々 part2

 さてさてまだ入院中である。
前回ブログから間もないので「まさかこれは何かあったのでは?」
と思われる人もおられるかもしれないが、いえ、暇なだけです。
 
やっと最近になって暇だと思える程度に身体の調子が良い日が増えてきということであり、
「そんなに暇ならもうすぐ退院か」と言えばそうはいかない。
というのもまだ身体に管が入っててこのままじゃまだ帰れないんです。
 
何かしたいんだが出歩こうにもコロナの影響で院内から出られず、かといって誰も面会にも来てもらえず。特に最近コロナ感染者増加でさらに病院の面会が厳重になってしまっており、さらに面会が厳しくなってしまった。
読みたい本もなかなか手に入らず、本も持ってきたが集中力が落ちててなかなか読む気にならない。しょうが無いから音楽聴いて何となく過ごす。
そうしてたら最近テレビを以前よりたくさん見るようになってしまった。
家ではニュースと気に入った番組少し撮りため一気に見たり、後は動画配信サービスのドラマをみていたが、入院中は気力、体力が無いのではまって長時間見る気になれない。
おのずとニュース、ドラマやバラエティ番組を適当にばらで見ている。
しばらく見てなかったけど色々やってるんだな。「へえ、最近こんな番組もあるのか」となかなか新鮮ではある。
 
 その中にあってこの入院中割とはまったのがNHK朝の連続テレビ小説だ。
これまでの人生でこの番組はほとんど意識したことがなかった。そもそもこの時間帯は見られない。しかも15分しかないので録り溜めてみる気にもならないし、またシリーズが長い。
でも入院してると8時に食事が出てくるので自然その間動けず、テレビを見るとちょうど始まる。15分で終わるので食事の間でちょうど見られる。
何となく見始めてみると毎回15分の間でも飽きさせないよう展開が早く、引きがうまい。しばらく見ていくうちに主人公たちに感情移入してしまい次々起こる展開に一喜一憂して先が気になる。気がつくと話に引き込まれて毎日ずっと見てる。なるほどこれはおもしろい。
 
昔産婦人科に入局してすぐ出張病院の婦人科病棟で仕事していたとき
毎朝患者さんのところに挨拶に行っていた。あるとき食事の時間ならみんないるはずだからと部屋に行く。
「〜さん、調子どうですか?」しかし「は〜大丈夫です・・・」ん?いつもは話し好きの人なのに生返事。話を続けようにもそんな感じで気もそぞろ。よくみると患者さんの視線はずっとテレビから微動だにしていない。周りを見渡すとほぼみんなテレビに釘付け。
「あ〜、連続テレビ小説がある時間は行っても話は無理なんだな。」
そんなにみんな見るものなんだとその時初めて知った。特にその頃の方が婦人科も入院期間長かったし時代的なものもあるのかはまり度は今よりすごかったように思う。
でもシリーズによっては間違ってその時間帯に行っても患者さんは普通に応対してくれるので「あ〜、今回のシリーズはおもしろくないんだな」と病棟でだいたいの視聴率が分かったものである。毎日続く入院生活になかでほんのひととき違う世界の中に浸れる幸せな時間なのかもしれない。
自分も今同じ事を経験している。この病気や入院してからこんな風に幸せを感じる規模がどんどん小さくなっていくが案外幸福ってこういうことかもしれない。

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