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筆跡

 今年も遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 年明けからも相変わらず何かと忙しく、ブログ更新が遅くなってしまいました。今年も年賀状を様々な方面からいただいた。いつもお世話になっている人もいるが、福岡にいた頃の知り合いで年一回の年賀状だけのやりとりの人もいる。だからはがきに手書きで一言あると、嬉しいものだ。そしてまたその筆跡を見て懐かしく思う。
 そういえば、昨年里帰りで当院へ来られた患者さん。持ってこられた手書きの紹介状をみるとなんと大先輩からの紹介だ!その先生は自分がドクター1年目で行った出張病院の産婦人科部長で、その後も公私に渡り大変お世話になった先生だ。筆不精の人で、最近は年賀状のやり取りもなく、本当に久しぶりにこの筆跡を見させてもらった。
 1年目はとにかく上の先生の一挙手一投足を見ながら必死に学ぶ。中でもカルテは格好の勉強となるのでよく読んでいた。カルテという白い紙に手書きの文字や所見の絵、またそれらの配置の仕方に各々特徴があり、このカルテの書き方に先生の思考経路が透けて見えてきてオモシロイ。また学会発表のときも自分が作ったスライドや発表原稿に幾度となく訂正が入り、その字を見ながらスライドを作り直す。ずっと文字を見るので上司の先生たちの筆跡はすべて頭に入っていたし、悪筆でもほとんど全部読めた。だからこそただただ懐かしかった。
 今は、大学病院などは電子カルテ化され、なかなか筆跡を見る機会も少なくなっていると思うが、どういう学び方になっているのかな。

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